『HAKENKREUZ HALLUCINATION』2011年11月出版 |
解説 |
青白い欲望の陽炎が脳髄を、神経シナプスを侵蝕するサイバーゴス/デジタルデカダンスな近未来散文詩。 ウィリアム・ギブスン、ウィリアム・バロウズ、X、LUNA SEAに影響を受けた言葉の暴走/オーバードーズ。 世紀末が暴走する19XX、サイバードラッグで神経シナプスを覚醒しろ。 デジタルデカダンスな狂気が暴走する……。 文学のみならず言語の解体を。 A5版、本文172頁、表紙オフメタル(銀表紙)、2000円。 |
抜粋 |
歌舞伎町の青白いネオン・ストリートで蜉蝣がそっと呟く……「Iconoclasm……」……神の存在証明を叫んだパンクスは人工の月食を照り返す路面に座り亡霊じみた笑みを浮かべている……神なきボーグは卍の夢を見ているんだろう……俺は首筋のソケットに月食症を差し込む……原罪によって亡くした翼の代わり……「GOD
IS DEAD」と叫んでもレゾンデートルは分かりはしない……HAKENKREUZは19XXの幻覚だったのか?…… 俺は199Xの原罪をリロードしてるだけ GOD IS DEAD GAGAの原罪(ギグ)がGoogleplex=SONY的未来のサイコ=パラノめいた照明の下青白く燃えている。「原罪が俺のレゾンデートルだ」と叫ぶパンクスが青い口紅を塗り、ゲイのボーグとキスを交わし、TABOOのびりびりに引き裂かれた黒いTシャツを着て、青白い陽炎に染まった卍の刺青(TATTOO)をSEX PISTOLSする。俺じゃシドにはなれない……。19XX、世紀末最後の夜、排ガスと生ゴミの饐えた臭いが篭るスクランブル交差点で、Paranoia Cyber Tunedを月食する。神なきボーグ。俺は氷青を噛み砕き嘲笑(わら)う。 どうして俺達には羽根がない…… 卍の世界の中、神はまた生まれるのだろうか? Deus Ex Machinaに仕組まれ、レゾンデートルも分からないまま、僕達は歩き続けるしかないんだろう。 神のDNAを呪いながら。 |
入手方法 |
各種同人誌即売会の他、Kindle版もお求めいただけます。 |
感想(敬称略) |
AKIRA |
これは詩としても傑作だね。 サイバーな影響を受けながらも、世界にひとつしかない世界観に到達している。 |
Louie(Rose Noire) |
http://ameblo.jp/rosenoirelouie/entry-11193838945.html |
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